マングローブって何ですか?

国際マングローブ生態系協会(https://mangrove.or.jp/)が運営する「マングローブとは?」というウエブページによれば、それは熱帯や亜熱帯の「潮間帯・汽水域に生育する植物の総称」です。地球上には70種類以上が生育しているそうです。

ここで「潮間帯」と「汽水域」という用語について補足します。国立科学博物館(https://www.kahaku.go.jp/)のウエブページ「潮間帯」から引用すると、「潮間帯」とは「通常1日2回の潮の干満により環境が激変する場所」とあります。例えば浜や干潟が当てはまります。また、日本水環境学会(https://www.jswe.or.jp/index.html)の汽水域研究委員会による「活動の目的と概要」というウエブページにおいては、「汽水」とは「淡水と海水が混合した水」を指しています。こちらは潮の干満の影響を受ける河川や湖などが例として考えられます。

つまり、マングローブとは、熱帯や亜熱帯において、浜・干潟、海水が混じる河川・湖に育つ植物、ということになります。

日本のマングローブはどこにありますか?

特定非営利活動法人マングローバル(https://www.manglobal.or.jp/)が公開している「マングローブ台帳™ ⧉」によれば、日本のマングローブは鹿児島県と沖縄県で確認され、その92%が沖縄県に集中しています。環境省 自然環境局 生物多様性センター(https://www.biodic.go.jp/)の「マングローブ調査 都道府県別・(総合)振興局別一覧」においても、この2つの県以外では「データがありません」と表記されています。

しかしながら、特定非営利活動法人マングローバルの「マングローブの番外編」というウエブページには、熊本県や静岡県に生育するメヒルギが掲載されています。特に静岡県の事例では、南伊豆町の公式サイト(https://www.town.minamiizu.shizuoka.jp/)もマングローブの記事を公開しています。

つまり、日本のマングローブといえば沖縄県と鹿児島県が生育地ですが、熊本県や静岡県においても例があります、ということになります。

日本のマングローブにはどんな種類がありますか?

特定非営利活動法人マングローバル(https://www.manglobal.or.jp/)の「マングローブ台帳™ ⧉」によると、7種類のマングローブ(オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、マヤプシキ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキ、ニッパヤシ)が日本におけるマングローブ調査の対象になっています。また、馬場繁幸・北村昌三による『マングローブ植林のための基礎知識―マングローブ林の再生のために― テキストNo.11』(1999年、財団法人国際緑化推進センター)5ページにも、これと同じ種、同じ数のマングローブが記述されています。日本のマングローブは7種類というのが妥当な説明でしょう。

この7種のマングローブの特徴について詳しく理解したい方は特定非営利活動法人マングローバル(https://www.manglobal.or.jp/)の「日本のマングローブ植物」というウエブページをご覧ください。整理された美しい図表と写真を用いて、樹上発芽、塩分処理、生育条件、そして根の仕組みなどが網羅されています。

沖縄のマングローブが見れる場所

沖縄県のマングローブが観察できる場所は、沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島など各島ごとに存在しますが、まずは沖縄本島の3カ所を紹介します。

漫湖(まんこ)、沖縄本島の豊見城市(とみぐすくし)

漫湖(まんこ)は沖縄本島の豊見城市(とみぐすくし)と那覇市の間を流れる川で、那覇空港から自動車で約15分で着きます。國場川(こくばがわ)・長堂川(ながどうがわ)とも繋がっています。漫湖水鳥・湿地センター(https://www.manko-mizudori.net/)によれば、大半がメヒルギ、一部オヒルギとヤエヤマヒルギです。同センターは2005年に設置され、屋内展望室、展示室、図書室、トイレ、木道(往復約400m)に加えて、鳥類、魚類、甲殻類、貝類などの展示が整備されています。入館料・駐車場が無料です。

ただし、この流域を対象とするカヌーツアーの販売は見かけません。沖縄本島でマングローブのカヌーを楽しみたい場合、奥首(おくくび)や慶佐次(げさし)を目指すことになります。

億首川(おくくびかわ)流域、沖縄本島の金武町(きんちょう)

金武町(きんちょう)を流れる億首川(おくくびかわ)流域のマングローブは那覇空港から自動車で約60分。ここでは4種類のマングローブ(メヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキ)が生育しています。川沿いに展望デッキが7カ所ほど点在しています。

複数の業者によるカヌーツアーも販売され、相場は90~120分、4,950~7,000円です。散策だけを楽しむなら、金武ダムのヤマクモー広場の駐車場から出発し、マングローブへ下れば、片道約1km(徒歩約15分)です。

ところで、金武町へ向かう際に沖縄自動車道の那覇ICから金武ICの区間を通行するなら、普通乗用車で片道1,210円 (ETC料金は780円)が必要です。正確な通行料金はNEXCO西日本(https://search.w-nexco.co.jp/)の「高速料金・ルート検索」で確認してください。

慶佐次(げさし)マングローブと流入河川、沖縄本島の東村(ひがしそん)

東村(ひがしそん)の慶佐次(げさし)マングローブと流入河川は那覇空港から自動車で約120分。3種類のマングローブ(メヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ)が生育しています。東村ふれあいヒルギ公園(https://hirugipark.com/)には事務所、展望台、トイレ、木道(往復約670m)が整備されています。ただし、駐車場は有料(一日当たり二輪車200円、乗用車500円、11名乗り以上2,000円など)、入園者1名につき寄付金50円です。

公園事務所の許可が下りれば、カヌー、SUP、ドローンを持ち込むことができます。カヌーツアーも複数業者によって販売され、相場は90~180分、5,500~9,500円です。

東村を訪れるにあたって、沖縄自動車道の那覇ICから許田ICの区間を通行する場合、普通乗用車で1,610円(ETC料金は1,040円)が必要です。正確な通行料金はNEXCO西日本(https://search.w-nexco.co.jp/)の「高速料金・ルート検索」で確認してください。