おすすめの沖縄そばは何ですか?

「沖縄そば」とは

沖縄を代表する食事のひとつに「沖縄そば」があります。「そば」と言っても「日本そば」とは原料も違うし、味もまったく別物です。麺に限っていえば、日本そばは蕎麦粉、沖縄そばは小麦粉が主な原材料です。沖縄そばを楽しむ時は「日本そば」のことはいったん忘れましょう。

また、沖縄そばの出汁は鰹節や昆布から作られ、麵の上には三枚肉、カマボコ、ネギ、紅ショウガなどがのっているのが定番です。しかし、沖縄県内の飲食店が同じ作り方をしているわけではありません。麺、出汁(だし)、盛り合わせる具材は店によって差別化されています。さらに、盛り合わせの具材によっては「沖縄そば」ではなく、「ソーキそば」「てびちそば」「ゆし豆腐そば」と呼ばれたりします。

定番の麺だけを味わいたいなら、スーパーの生麵とスープのパック

地元に親しまれている沖縄そばの味を知りたい人には、スーパーで販売されている生麺と出汁(だし)の袋詰めをお勧めします。オキコ株式会社さん、株式会社三倉食品さん、株式会社与那覇食品さん、株式会社サン食品さんが製造されています。盛り合わせる具材なしでよければ、一人前500円(税込)ほどで試せることになります。沖縄そばも外食すると一人前750円以上が当たり前で、観光地なら1,000円以上の価格帯です。外食と比較すると袋詰め沖縄そばと出汁(だし)はかなりお得に味見できることになります。

定番の麺と盛り合わせを味わいたいなら、どん亭

沖縄の地元の人が期待する沖縄そばの味、盛り合わせ、価格で外食で楽しみたい人には、どん亭をお勧めします。那覇市には2店舗(安里と牧志)、豊見城市の旧海軍豪公園の近くに1店舗あります。安里店は国際通り沿いのバス停のすぐ目前にあります。豊見城店は12台分の駐車場があります。

古民家風、駐車場も広い、楚辺そば

楚辺そばは那覇市楚辺にあります。出汁(だし)はあっさりしています。すぐ近くに40台分の専用駐車場が用意され、誘導係が丁寧に案内してくれます。店内は古民家風の作りで板の間と座敷があります。80席あります。靴は脱いでから入店します。BGMはアメリカン・オールディーズ系です。

こしが強め、Karate Cafe AGARI

Karate Cafe AGARIは豊見城市の沖縄空手会館・資料室の隣にあります。「空手そば」と呼ばれ、麵のこしが強めです。沖縄空手会館の広い駐車場が利用できます。店内は清潔で静か、BGMはクラシカルです。13時前後は稽古終了後のためか、武術練習生が多く利用されているようです。

読谷で立ち寄るなら、まいにち食堂

読谷村の住宅地の一角にあります。出汁(だし)は磯の香り、塩味、甘目の三種類です。やちむんの里を巡った後に、おしゃれな店内でくつろぎたい方にお勧めです。駐車場は10台分です。混み具合を電話で確認してから向かいましょう。

目の前にある店も候補にしよう

お目当ての店が臨時で休んでいたり、高評価の店は売り切れていたりすることがありますが、あきらめないでください。道の駅やショッピング・モールはもちろんのこと、沖縄そばを提供している個人経営の食堂もたくさんあります。とりわけ時間に余裕がない時は、「沖縄そば」と書かれたのぼりや看板を見かけたら、そこで食べてしまうほうが良いでしょう。ただし、いくら沖縄とはいっても、フレンチ、イタリアン、パキスタンなどのレストランやファスト・フード店に沖縄そばが用意されていることはあまり期待できませんので、気をつけましょう。